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第10話 いい匂いがする

مؤلف: 五慈あおい
last update تاريخ النشر: 2026-04-15 07:44:46

 一つ一つノベルティをラッピングしながら、思わず頬杖をつく。

 もっと意地悪を言われると思ったのに。

 もう熱は残っていないはずなのに、袖のあたりからふわりと清潔な香りが漂う。

(あー、やっぱこれ、めっちゃいい匂いかも……)

 後で何を使っているか聞いてみよう。

 買わない。絶対自分では買わないけど、正体だけは知っておきたい。

 ***

 一時間かけて、山のようなラッピングを片付けた。段ボール一箱分。なかなかの達成感だ。

 洗い物まで済ませてくれた佐伯がバックヤードに戻ってきたので、俺はパーカーを脱いで返そうとした。だが、それを見た佐伯が眉を寄せる。

「えー、洗って返してくんない?」

「は!? さっきはそんなこと言わなかったじゃん!」

「常識だと思いまーす。不潔」

 不潔ってなんだよ。

 まあ、確かに借りたものを洗って返すのは道理か……と脱ぐのをやめ、俺たちは退勤の準備を始めた。

 わずかな沈黙が気まずくて、俺は何気なく気になっていた話題を振る。

「佐伯ってさ、なんの香水使ってんの?」

「……え、なに?」

「いや、なんか、このパーカー着てる時いい匂いして。めっちゃ好
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